Asian Leaders’Who Were Called “Nanpo Tokubetsu Ryugakusei”
先の大戦末期、当時の軍政府から「南方からの特別に集めた留学生に日本語、日本文化、軍事教練の教育を施すので、貴女に日本語、日本文化そして大和魂を教えていただき、それと同時に、共に居住して彼等の日常生活を監督していただきたい」という依頼がひとりの女性に舞い込んだ。時代は拒否の回答を許さなかった。
南方特別留学生。日本政府が東南アジアから有為な人材を選んで招いた。その人たちに終生「お姉さん」と呼ばれた日本人がいた。この本は、それぞれの国の指導者となるべき若者たちに「弟をいたわり、きたえる、姉の気持で接した」女性の記録の英訳版である。
国籍を問わず、戦争を知らない世代に是非読み継がれたい本である。
<既刊「東南アジアの弟たち ―素顔の南方特別留学生―」の英文版>